タフグリーン工法は、斜面にラス金網を敷設せず補強短繊維を混合した植生基盤を直接吹き付け、その上に亀甲金網付きの浸食防止マットを敷設する工法です。
施工直後から法面保護機能が発揮されるため、種子を導入しての早期緑化はもとより、休眠種子に期待した森林表土利用工や自然侵入促進工など、植生被覆までに時間を費やす緑化目標にも対応できます。
タフグリーン工法 施工方法
一般的な吹付工と施工方法はほとんど同じとなっていますが、以下の点に留意して下さい。
1.吹き付け時にリバウンドが顕著な時は、基盤材に加水してください。
2.吹き付け時には斜面凹凸の凹部や亀裂部への充填を心掛け、できるだけ平滑に仕上がるようにすることで、浸食防止マットとの密着性が高まります。
凹部への充填型の吹き付け状況
3.侵食防止マット張り付け時には、法上面から下面まで一気に巻き降ろさずに斜面の凹凸に養生マットの形状をあわせながら、だぶらせずに張り込むことを基本とします。
侵食防止マット張付け状況
4.岩盤面において植生マットを張る場合にも問題となることですが、主アンカー(φ9×200L)・止め釘(φ5×150L)をハンマーによる打撃で貫入できないためドリル穿孔を行います。この時フィルターを巻き込み、マットを破損させることがあります。そこで、ステップ付きのガイド管(サンスイ・ナビコ㈱販売)を利用して穿孔を行います。
先端の刃状に加工したガイド管で大小2つのタイプがあります。ステップの幅は上下左右に傾かない程度とし、ステップに傾斜を付けることで侵食防止マットを踏み込み固定する効果を増加させています。
左:ドリル穿孔1/右:ドリル穿孔2
上:ドリル穿孔1
下:ドリル穿孔2
5.亀甲金網付き侵食防止マットの固定方法
a.保護網に止め釘を通します。
b.保護網、亀甲金網を交着させます。
c.削孔した場所に止め釘を打設して固定します。
侵食防止マット
タフグリーン工法の詳細につきましては、タフグリーン工法研究会HPを参照してください。
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